碧空1972 nautilus523(自らを追い越す原始の時間)
1972 nautilus523(自らを追い越す原始の時間)
礼拝堂の鐘の音、泉のざわめき、吹き起こる風のそよぎ、遠く聞こえる角笛、ゲーテはそう分節してはいるが、それは鳴り合わさって響くノイズに過ぎず、というよりノイズの方が優越していて、覆いかける濃厚な眠気のような焦燥や予感や不可思議を、自らを追い越す原始の時間を、伝わらないから償うようにコピーした(誰かが戸を叩くような)破片なのである。
この、自らを追い越す原始の時間は、一になるために半分になる生殖の形式が裸出して、完璧であるはずの解が問に反転して誰かが戸をたたくような煩悶なのである。


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