碧空1978 nautilus529(Messiahの本当の顔)
1978 nautilus529(Messiahの本当の顔)
「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551 ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」
観相術なら、アンスル・ボルンの顔はどんなふうだろうか。巡回牧師の顔なのだろうか。運命線が三本もあるような面相だろうか。A.J.Brown はどうか。商人の典型なのだろうか、アンスル・ボルンの失踪が表情となって引き攣るだろうか。
Jesus Christの顔は、誰にも見られていないし、写真撮影は失効する。写らないか、写ってもそれは、Jesus Christではなくなる。誰に入れ替わっているのか分からない隣人は、一人になるための分業(器官の延長)であるから、それなりに高貴の泉を汲み取るにしても、その貴族性はJesus Christの本当の顔ではない。そうではなく、マリアが乳房の間で×印に縛められ磔にされているように光るのである。Messiah に、本当の顔などというものがあるものだろうか。
誰に入れ替わっているのか分からない隣人の顔は、可笑しくなったり薄気味悪く迫るにしても、人格を代表するような相貌ではなく、ヤーウェと物言いしたモーゼの顔が光るように、人格ではなく異常接近なのである。
A.J.Brown も、そうした魔術のはずだ。


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