Monday, August 09, 2021

碧空1984 nautilus535(突然ノ陰謀カラ)

1984 nautilus535(突然ノ陰謀カラ)  パイプオルガンで息吹かれる「フーガの技法」(Bach)が荘厳であるのは、何処カラ来テ何処ヘ行クノカ!と分節された謎掛けが真に迫るのか、天に迫るのか、薄気味悪く迫るのか、真ニ迫ル!のか、この、呪われた状態と呪われた位置の中間、隣村への途中で、突然ノ陰謀カラ、世界の終わりに出てしまって、従って、不断に足を送っているのに一歩も進まないので、奇妙ニモ、大あくびしてしまう、そんなふうだ。  隣村への途中でいきなり谷間を見下ろす断崖に出てしまって、大あくびするようなら、象の如く軽やかに漂うのであるが、「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551 ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brown と名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」というような、このfugue (夢中遊行的失踪)も、なるほど、大あくびを活写している。

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