碧空1987 nautilus538(独白的対話の焦燥、の図式)
1987 nautilus538(独白的対話の焦燥、の図式)
世界が実在するかのようになるまで膨れ上がるのは、バベルの塔が天に迫る如く、神話的懲罰である。「LITTLE NURSE」(Mentholatum )が再発する如く、いつの間にかタイム・スリップするように入れ替わっている言語の焦燥は、種の夢が遠吠えのように膨れ上がるのを償うようにコピーしている。
つまり、独白的対話の焦燥は、神話的懲罰に保護されたEchoとNarcissus の、あの、届かない苦悩のように雌雄異体の気配が覆いかけるのであるが、それは、「LITTLE NURSE」が、その容器の表面に描かれたLITTLE NURSEが実在するかのようになるまで拡張してLITTLE NURSEとなって、しかし、手に持っているはずの軟膏の容器の表面に連れ戻されていて失踪し切れないfugue の如くである。
「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551 ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brown と名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」
実在するかのようになるまで拡張したA.J.Brown が一気に収縮して1887年1月17日に連れ戻される、この、独白的対話の焦燥、の図式は、全体が部分の振りをする場所であるように入れ替わる「LITTLE NURSE」であるが、それは、状態と位置が解離しない世界の終わりの、その究極の焦燥がこの世に顕れる母斑のようなものである。


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