碧空2004 nautilus555(孤独な散歩者ノ夢想)
2004 nautilus555(孤独な散歩者ノ夢想)
どう本当の姿をとっても偽りであるような中間の、全体が個虫の振りをする母子同体は、自らを追い越して追跡の気配を消せないのである。それは、吸い込まれるように脱け出せない神話的懲罰に見える。
「Faust」(Goethe )の独白的対話は、孤独な散歩者ノ夢想であるが、孤独な散歩者は器官の延長の究極で分裂してMephistophelesとなって姿を現わす。つまり、孤独な散歩者は、母子同体の位格を孕んでいる。
中間ノ夢想が解離してどこまで行けるかつきとめようとするplotの野心は、次々と中間を突破しようとしてどこまでも器官を延長するのであるが、母子同体ノ夢想が解離しないでどこまでもつけて来て迫る追跡や陰謀の気配は、筋斗雲(仙術)に訴えてはるばる器官を延長しても孫悟空がまるで脱出できない釈迦牟尼の掌の如く、あるいはKarlを深々といざなう「アメリカ」(F.Kafka )最深部のオクラホマ劇場の未知の(しかし)遍在する手招きの如くである。


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