碧空2005 nautilus556(K症候群)
2005 nautilus556(K症候群)
科学技術に訴えてはるばる、あるいはふかぶかと器官を延長してどこまで行けるか突き止めようとする際限のない好奇心は、K症候群(F.Kafka )を深々と誘い込む未知の(しかし遍在する)どこまでも追跡して来て迫る手招きから自由ではない不安に駆られている。
それは、手招きされて「私」でなくなる不安に駆られているのであるが、「私」が小さく小さく透明になるまでに小さくなって逆に場所は大きく大きく声を発するまでに大きくなる大視症から自由であろうと駆り立てられるのである。
身を振りほどいて水面に浮かび上がろうとするように不可視の極大に向かうか、場所が声を出さないように息を殺すとでもいうように不可視の極小に向かうか、両極端にのぞき穴は分岐するが、それは、「私」でなくなる不安が緩和するように大視症が分割されてコピーされるのであって、「私」でなくなる不安に駆られないように後れて来る「私」の現在は過冷却状態なのである。


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