碧空2023 nautilus574(Jean-Jacques/Rousseau!)
2023 nautilus574(Jean-Jacques/Rousseau!)
同一のものではなくなっていく「私」に魘されている、この孤独な散歩者が魘されているのは、何か不滅の気配が真に迫るのではなく、薄気味悪く迫るからである。あるいは、追跡や包囲する陰謀の気配に変装した試煉のエネルギー状態が、神話的懲罰となって天に迫るのである。
湖中の島の監獄に閉じ込められたJean-Jacques/Rousseau をのぞき込めば、壁に写る影は、ケンタウロス!のはずである。馬形の胴体と四肢が、その、Jean-Jacquesに置き換わった首と胸をおかして実在するかのようになるまで拡張してRousseauになっていく、そのmetamorphosis に魘されているのである。
それは、不滅の気配であるが、打ち消された「私」が迫るのである。孤独な散歩者の夢想は、偶然の「私」(Jean-Jacques/Rousseau )に迫ろうとして、運命や種の如く場所の如く膨れ上がった「私」(Rousseau!)が迫ってしまう。その夢想は、全体が部分の振りをするようにして、運命や種や良心といった呼び声としての「私」が偶然や個や不正といった症状としての「私」の振りをする、その振動を躱せない。


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