Wednesday, September 22, 2021

碧空2027 nautilus578(極端に私的な隠れなさの寓話)

2027 nautilus578(極端に私的な隠れなさの寓話)  実在するかのようになろうとして広がる世界を媒質にして屈折して「告白」に見えるのは、盗聴である。孤独な散歩者が苦痛なのは陰謀の気配であるが、しかもそれはまるで庇護するかのようであるから、孤独な散歩者を包む苦痛は孤独ノ擬態が解けるmetamorphosis! であるし、疾しさとなって潜伏した運命や種や良心といった場所としてのRousseauは、後れて来る「私」ではなく、途中までしかやって来ない「私」であるから、その発話は告白となって足掻こうとしてもphantom circuit から脱け出せないのである。  つまり「告白」は隠れなさに誘惑されているが、その隠れなさは、「告白」の公開性ではなく、陰謀の気配となって発症してしまう失踪なのである。それは、「アメリカ(失踪)」(F.Kafka )が「アメリカ」最深部の「オクラホマ劇場」に誘い込まれて、極端に私的なのに隠れない光景がずうっと続く如くにである。  隠すまいとして足掻く「告白」は、極端に私的な隠れなさの寓話である。何よりも嘘じみた自由、孤独、思考を鎧った「私」がまぼろしのようにかかっているのに赤裸々であるのは、世界の終わりまで(隠れなさまで)あと0秒の、その、陰謀の気配が(「私」を小さく小さくして世界の気配が声を出してしまうまでに)かかっているからである。

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