碧空2030 nautilus581(真実ではないが、嘘でもない)
2030 nautilus581(真実ではないが、嘘でもない)
広場の銅像が、姿を変えられた「Wakefield」(N.Hawthorne)の、その失踪であることに、通りかかる誰も気づかない。
同じようにして、「告白」(Jean-Jacques/Rousseau)は真実ではないが、嘘でもない。「私」を透明になるまでに小さく小さくして世界の気配が「私」の声を出すまでに、あるいは「私」の思考を盗聴するまでに覆いかける、といった失踪である。
失踪の、この二つの輪郭喪失は窃視的、被窃視的と反転的であるが、どちらも極端に私的な(「私」に面して「私」が疑わしい、「自由、孤独、思考」に面して「自由、孤独、思考」が疑わしい)呼び出されっ放しのエネルギー状態(焦燥、あるいは疾しさ)である。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home