碧空2045 nautilus596(この世のもの!)
2045 nautilus596(この世のもの!)
「家長の懸念」(F.Kafka )は、「私」が同一のものではなくなっていく不安、記憶喪失まであと0秒の、その0の膨張が、オドラデクの過冷却状態の0となってコピーされ、躁状態で観察されるオドラデクの偶然の陽気は、オドラデクが具体ではなくなっていく不安、一つになるために半分になる秘密な命令が伝わらないが保存する偶然の痙攣である。オドラデクそのものが、音声や文字のような痕跡に過ぎなくなっていく偶然の経過である。
この、記憶喪失の時限装置が作動しているような偶然の経過は、この世のものになるために「地獄から管を通される」のであるから、この世のもの!とは、そのことを忘れてしまうか、漠として思い出そうとするか、ただ単にこの世のものに過ぎないのではなく、伝聞と告白が痙攣的に収斂する寓話なのである。


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