碧空2061 nautilus612(喝采)
2061 nautilus612(喝采)
恐慌がそうであるように、喝采は、誰もが全体を代表して(従って全体の自乗が)殺到する。それは、民族が四方から陸続と集結するような、国民的な危機の魅惑である。
喝采の正体は、危機に面して、種の如き一体の亡霊の出現と魅惑である。それは、敬虔!や献身!と区別がつかないし、その救済の暗示は懲罰じみている。
「Hamlet」や「Cinderella」が喝采を準備して、興味深いものとなって興奮して光り出すのは、危機が空気のように漂うからであるし、種の如き一体の亡霊は(モーゼの顔が光る如く)光り出す。
この、危機に面して興味深いもの、異常接近に興奮して光り出すものとは、単なる偶然の具体ではなく、Oedipus の如く流された貴種が暗喩(あるいは解)となるような種の如き一体の亡霊であるが、それは(あの神託が(あるいは、犯人を探す者が犯人であることが)誰にでも当て嵌まるように)誰にでも当て嵌まる殺到である。
しかし、喝采の能所が分業する限りで、その大団円は、不運にも誰かにだけ当て嵌まるように悲劇的懲罰(追放)に屈折するか、そこから一歩も進まないハッピー・エンド(もう一つの追放)に屈折するか、分岐するのである。


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