Wednesday, November 10, 2021

碧空2077 nautilus628(エラーの冒険)

2077 nautilus628(エラーの冒険)  すばしっこく走る服従の運動ではなく、命令の運動が飛び出してしまって(つまり、焦って)転んでしまう子供たちのように、ヴィルヘルム(・マイスターの修行時代」Goethe)の冒険は、後れて来る「私」の遠近法ではなく、しかし、途中までしかやって来ない「私」の焦燥や憂愁や憧憬が覆いかけるというよりは、焦って命令の運動が先走ってしまうエラー、  その方解は、真実ではないが嘘でもない中間の海の揺れ動きから脱け出せないflying Dutchman の、その、とっくに終わっているのに今を主張していつまでも終わらない、生きていないが死んでもいない幽霊船ノ目撃である。  「富嶽百景」も「東京八景」も、冬の早朝の厠の小窓にのぞいた富嶽ノ目撃の如く、主格、対格、属格、同格、喩格が解離しない窃視の蒐集であるが、この、相継ぐ幽霊船ノ目撃は、「父王の妃に懸想する王子」が夢の如く姿を現わすために姿を消そうとして、焦って転んでしまう(夢の失敗の如き)エラーの冒険である。それはまるで、運命の練習とでもいうようだ。

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