Monday, November 29, 2021

碧空2096 nautilus647(自食を吹き込む神格)

2096 nautilus647(自食を吹き込む神格)  Oedipus の足が腫れ上がっているのは、どう彷徨しても戻れなくするように呪術と比喩と目的の間にあるが、運命を避けようとして運命に向かって突き進んでしまう足なのである。  それは、「長靴を穿いた猫」の、その長靴が、破滅を避けようとして破滅に向かって驀進してしまう、しかも、その破滅に誰も気づかないように飛び出してしまう足であるのと瓜二つである。というのも、鼠に化けた隙をついて魔法使いに飛びかかったはずの長靴を穿いた猫に魔法使いは化けてしまうからである。捕食と被捕食が収斂する、この、宙返りするような減数は、魔法使いが自食を吹き込む神格であることを告知している。  こうして、この長靴は腫れた足も同然で、とり残された長靴を穿いた魔法使いに誰も気づかないように、腫れた足を穿いた霊的なものが鏡の前に出ても、それは、Oedipus の姿をしてこちらを見ていて、この鏡像は、霊的なものが狩り立てる追跡を躱せないどころか、まるで追い越されたかのように、しかもまるでそれが追い越したことに気づいて振り返ったかのように驚くのである。

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