碧空2101 nautilus652(Wakefieldを包む眩暈)
2101 nautilus652(Wakefieldを包む眩暈)
荘厳なまでに曇りなく空中を伝わる鐘の音は、誰もいない部屋を呑み込んだ鏡が破裂したようでも、満天の星屑に吸い上げられるようでもあって、その目眩は落下であるし、空中浮揚である。
それは、折角息をひそめてうまく隠れたのに黄昏れの鐘の音が鳴ってもどうしたことか誰も探しに来ない、絶海の島や冥王星にでも置き去りにされたようにどんなに叫んでも声にならない、場所になるまでに息をひそめて隠れてしまった、あの、Wakefield(N.Hawthorne)を包む眩暈である。


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