碧空2104 nautilus655(羞恥と畏怖の着床、転写、活写)
2104 nautilus655(羞恥と畏怖の着床、転写、活写)
恋心は、隠し、沈黙する。恋煩いは羞恥と畏怖の着床である。罪を孕んだように告白へ追い詰められるのである。
罪は、あるいは種の夢は、姿を現わすために姿を消す、すなわち姿を変える。婚姻色は罪のしるし、種の夢の瘢痕であって、自身の(あるいは自信の)喪失にあさましがる、そこに潜む宿世の成分が、羞恥と畏怖である。
「真景累ヶ淵」(円朝)を覆う、あの、顔に現われた腫れ物は、蛇のように這い寄って来て不意に鎌首を擡げた罪を転写した「真景」であるし、山中の一つ家の妖婦の腰に纏いつく、あの、姿を変えられた猿や蝙蝠や馬は、高野聖の羞恥と畏怖を活写している。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home