Monday, December 13, 2021

碧空2110 nautilus661(罪深さを影にする遍歴)

2110 nautilus661(罪深さを影にする遍歴)  「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴」第二巻、「父に懸想する父の妹(の娘)に懸想する息子」に現われた、この、父の妹ノ娘と、その、父の妹と妹の娘の(夢の如き)圧縮である未亡人とが遍歴に出るのは、まるで娘が修道院に向かうようである。というのも、未亡人は、父の妹ノ娘の、そのノが同格であるような、母と娘が気味悪いほど瓜二つのエネルギー状態が夢の如く姿を現わしているからである。  つまり、この娘は未亡人をつきまとう影のようにして連れ立って遍歴するのであるが、この影は、あさましがる罪深さを引きずるようにして娘に現実味を添える。罪深さは現実味を奪うが、現実味を回復するために罪深さを影にする遍歴は、修道院が罪深さを日常の影にして現実味を養う如くなのである。  これは、解離の技術である。

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