Monday, December 27, 2021

碧空2124 nautilus675(発見の愉快、奇妙な自由)

2124 nautilus675(発見の愉快、奇妙な自由)  人間性の、その騒立つ威儀は探索や冒険へ駆り立てる気配であるのに、呼び出された「私」が自由だと感じるのは、奇妙な服従性である。しかも、この混乱は、奇妙ニモ、何か爽快に、何か世界の懐かしさに何か誇らしく胸がふくらむかに感じられる。  プランゲー氏の「伝染病予防消毒論」を訳補した陸軍軍医峰直次郎は、1908年、福岡で捕らえたモグラの肝臓から寄生体toxoplasmaを発見した。この寄生体は、中間宿主である鼠に感染すると冒険を恐れないホルモンを分泌させて、まるで最終宿主である猫の餌食になるように導くかに見える。導かれた鼠は操られているのに、自由だと感じて何か躁状態である。  凡そ発見の愉快は、こうした奇妙な自由である。何か精通しているのに初めて発見するかのように導かれる解明の興奮なのである。

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