Friday, January 07, 2022

碧空2135 nautilus686(電波がかかる)

2135 nautilus686(電波がかかる)  深川通り魔事件が告白するのも、すなわち、償うようにコピーするのも、この、一つになるために半分になる減数分裂である。つまり、もう一人いる!がゴーストの如くかかっている。  それが、円朝の怪談「真景累ヶ淵」じみた因縁話となって、記憶喪失のように何か思い出したように神経に触れる。川俣軍司が餌食にした森下界隈に住む主婦の、その祖父は同じ森下で無差別殺傷件を起こしていて、その生贄がなんと!川俣軍司の祖父だった。川俣軍司にかかった電波とは、一つになるために半分になる中間性がもう一人いる!気配となって迫るのであるが、その、偶然の「私」を打ち消すようなくぐつ状態が、通り魔が魅(さ)す根拠のなさを償わないではいないのである。  目には目を式の因果がかかってしまうのも、偶然の(しかも選び抜かれた)「私」となって姿を現わすゴーストが責めるからであるし、その、何モシテイナイノニ!いきなりの罪は、まるでタイム・スリップするようにして「私」が同一のものではなくなってしまう跳躍に曝されてあさましがるのである。  それにしても、この奇妙な冒険に、あさましがるのは一体誰なのか。

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