碧空2173 nautilus724(何か遍在する気配の突然の漏洩、あるいは監視の、その伝達の頓挫)
2173 nautilus724(何か遍在する気配の突然の漏洩、あるいは監視の、その伝達の頓挫)
何か遍在する気配の突然の漏洩、あるいは監視の、その伝達のもう一つの試みは、王が犯人を兼ねる、といったふうな相貌をしている。ミステリの究極のトリック、双子のトリックの起原である。
Oedipus の目は巷間の隅々に行き渡って一隅という一隅を救済しようとするが、一つになるために半分になる媒体に過ぎない。恐喝じみた神託が告げるのは、オマエガ犯人ナンダゾ!よりも、この、運命の媒体であることである。王であることからの転落は、犯人であることよりも自由、孤独、思考が剥奪されていることなのである。
推理は、神託を償うようにコピーしている。神託が分割されて分岐した告白と伝聞の、その妥当要求である誠実と正当性の如何わしさが真性の如何わしさに変態したのが推理である。まるで、変態すれば如何わしさが除去できるとでもいうようだが、薄められてさえいない。
こうした推理は、何か遍在する気配の突然の漏洩、あるいは監視の、その、偏在する部分が全体の圧縮であるようなmysterium を伝達しないが、双子のトリックが償うようにコピーしたミステリを解いてみせる。しかしそれが、何か遍在する気配の突然の漏洩、あるいは監視の、その伝達の頓挫であるとは知らない。


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