碧空2188 nautilus739(歯がみ)
2188 nautilus739(歯がみ)
運命や種や、良心や精神といった無意識にかかる、その、どうしようもなさには耐えるしかない。罪は地で(偶然の個や悪や偽といった)贖罪(の症状)を演ずる、その罪深さに、発作的に肩を竦めるのである。
どうしようもない媒体性を器官の延長に置換して、その延長の効果から盗まれたことになる姦通に面しては、むんずと襟首を押さえつけて折檻したくなる。しかしそれは、襟首を押さえつけられている自らの影法師を打擲するようなものであるから、いくら打擲しても女体から狐を叩き出せないどうしようもなさに歯がみするしかない。この歯がみは、なおも反抗する気があるから、反抗する気のない肩の忍耐筋の収縮とは岐れたのである。


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