碧空2196 nautilus747(Karlの危機)
2196 nautilus747(Karlの危機)
「失踪(アメリカ)」(F.Kafka )は、叙情的には、もう一人の自分がいるという思いがなおらないのである。
運命が演ずる服従の精華(偶然の個や悪や偽といった症状)と、運命に逆らう自由、孤独の精華が解離しない、その、不可解の中間は、何度ものぞきに戻らずにはいない鸚鵡貝の目である。
一体壁の向こうに広がる空虚は何のためにあるのだろうといった思いがなおらないKarlの危機は、一体隣人は何のためにいるのだろうといった思いがなおらないJesus Christの、その出現が失踪であるような危機、もう一体分のOedipus の器官や組織を孕んで腫れ上がる足がOedipus を償うようにコピーするような危機である。


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