碧空2203 nautilus754(レプリカの気配、日常ノ仮面)
2203 nautilus754(レプリカの気配、日常ノ仮面)
レプリカの気配は、再演の気配が胸騒ぎとなって姿を現した痙攣的告白である。
再演からの解脱は何ら解脱ではなく、レプリカの気配こそは解脱であるのに、レプリカの気配を消すことが日常の野心であって、しかも日常とは習慣的、反復的な、まるで一回限りではないかのような不安な虚構なのである。
一回限りの体を張ることの宣誓である刺青が日常の仮面を剥いで脅かすように突きつけて来るのは、日常が目を背けている、この、一回限りであることである。津波に根こそぎ日常を奪われた人々が、その平凡な日常をいとおしく述懐するのも、刺青に脅かされるように一回限りであることに触れたからであるが、そのことに漠として目を背けている日常ノ仮面を、その、不安な虚構を、とり戻したいのである。
一回限りであることを剥き出しにしたレプリカの気配と、日常ノ仮面とは、何も変わっていないかのようで何かまるで違う。


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