碧空2209 nautilus760(鏡の破裂、誰もいない部屋を呑み込んだ鏡)
2209 nautilus760(鏡の破裂、誰もいない部屋を呑み込んだ鏡)
後れて来る「私」は姿を現すために他の誰か(隣人)となって姿を消す、すなわちそれが後れて来る身体であって隣人を反映する。後れて来る身体(隣人)は後れて来る「私」を償う目的であるから、後れて来る「私」が償う場所と瓜二つである。
後れて来る「私」が場所を償う如く、後れて来る身体は後れて来る「私」を償う。この二重のコピーが、他の誰かに面して、それが後れて来る「私」の鏡像である如く不安にするのである。
この不安は、後れて来る身体の地図が出来上がるまであと0秒の、その0の膨張である。Dracula が蝙蝠や蜥蜴や狼や、濃霧やテンペストにまで姿を変える輪郭の探求は、この不安である。Dracula の前で鏡が破裂するのは、この0の膨張なのである。
誰もいない部屋を呑み込んだ鏡は、後れて来る身体が(償うようにして)後れて来る「私」の鏡像である如く、目的と場所が瓜二つであることの不安の隠喩である。


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