碧空2212 nautilus763(後れて来る身体)
2212 nautilus763(後れて来る身体)
出来事が場所を占めるように、他の誰かが起こるのは目的を占めるからである。出来事が後れて来る「私」を占めるように、隣人は後れて来る場所を占める。
後れて来る「私」を地に後れて来る身体を演ずる偏在に何か振り切れない遍在の気配が吐息となってかかるように、後れて来る場所を地に隣人を演ずる偏在には何か振り切れない監視の気配が洩れかかっていて、思わず振り返ってしまう。しかし、振り返るのは隣人ではなく、後れて来る身体だ。まるで濃厚な眠気に蔽われていたかのように、後れて来る身体が振り返るのである。
隣人は、後れて来る「私」が目的となって潜伏して、この、後れて来る場所を占めて起こるのであるが、奇妙ニモ、後れて来る身体が、後れて来る「私」が潜伏するのを償うように起き上がって来る。この、起き上がって来る気配が、振り返る如くなのである。


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