碧空2213 nautilus764(済度の形式に矛盾しない責め苦)
2213 nautilus764(済度の形式に矛盾しない責め苦)
隣人は、後れて来る「私」が目的となって潜伏して、この、後れて来る場所を占めて起こるのであるが、奇妙ニモ、後れて来る身体が、後れて来る「私」が潜伏するのを償うように起き上がって来る。この、まるで濃厚な眠気に蔽われていたかのように起き上がって来る気配が、振り返る如くなのである。
誘拐された者が実は誘拐した者であるが別の顔に整形して、履歴を改竄して失踪するトリックは、犯人を探す王が犯人である、といった双子のトリックの変形であるが、内奥から噴出するやむにやまれぬ要請は自らを罰する運命である。というより、運命は、metamorphosis が贖罪とも救済ともつかないように、その、責めが姿を現した責め苦が済度なのである。
双子のトリックは復活の姿を現すために姿を消す隣人のmysterium の零落であるが、後れて来る身体が、後れて来る「私」が潜伏するのを償うように起き上がって来る気配は、済度の形式に矛盾しないが持て余すような責め苦である。


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