碧空2244 nautilus795(Jesus Christの失踪)
2244 nautilus795(Jesus Christの失踪)
原作の失踪、教祖の失踪は、すなわち芸術と作品の中間、教祖と教徒の中間は、何度ものぞきに戻らずにはいない聖域である。小さく非常に小さく、他の方が非常に大きくなるようなニルスの飛行は、この聖域に吸い込まれる落下である。
乾燥の危機に四方から集合して犇めき、陸続とした難民の群や追飛衝動に包まれた鳥の渦のように一体の生きものの如くのたうつアメーバの移動は、種まであと0秒の、その0の膨張に吸い込まれる落下である。
雨にポスターが剥がれかけた街角を曲がり折れると俄然襲う「私」の危機に、日常ノ仮面が脱落するレプリカの気配、既視感、寂漠といった瞬間移動は、一になるために半分になる「私」に(いつまでも1にならないことが1であるような膨張に)吸い込まれる落下である。
Jesus Christの失踪、すなわち復活とは、こうした原作や種や「私」の危機である。


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