Friday, May 06, 2022

碧空2252 nautilus803(虚構に被曝する)

2252 nautilus803(虚構に被曝する)  ホメロス的な叙述は、「私」ノ虚構の、その重荷からの解放である。というのも、媒体性が「私」の自然状態だからである。奇妙ニモ、「私」の本性は「私」と相容れないのである。  欲する(予期する)罪の予言の、その実行が、償うようにコピーする贖罪であるから、「私」が姿を現わすために姿を消す展開は、誰もいない部屋を呑み込んだ鏡に被曝する、遠近法の崩壊の不安であるが救済のようでもある。  鏡と鏡像の中間に被曝することは、三蔵法師や孫悟空の西遊の展開が、その展開のまま回収されるようなものだからである。

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