碧空2275 nautilus826(「媒体を通さなくてはならない宿命」3)
2275 nautilus826(「媒体を通さなくてはならない宿命」3)
物語を主導する情熱が、その罪の如きものが、物語のplotの展開を生贄へ駆り立てるのも、「媒体を通さなくてはならない宿命」が犬の如くつきまとうのである。
犬が街角を曲がり折れようとして不意に立ち止まって振り返る姿が薄気味悪く、あるいは妖しく迫るのは、metamorphosis あるいはmetaphorの気配である。
「トリストラム・シャンディの生涯と意見」(L.Sterne)の入り組んだ道を接ぐのは入神の技術であるが、その「道楽の馬」は駆り立てられている。metaphorの気配を嗅ぎつけないではいないのである。その、罪の如き情熱は、真実などという擬態、あるいは効果をあまり評価しない。媒体を通さなくてはならない、矛盾に震える秘術である。それは、真実にあざむかれるぐらいなら、metaphorの気配に拉致される。


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