碧空2307 nautilus858(半開きのドア)
2307 nautilus858(半開きのドア)
「沈黙の女神をうしろにして」半開きのドアの蔭で一心に(まるで半開きのドアになったかのように)聞き耳を欹てている奴隷、といったアイデアに賦活された彫刻の如く、Shandyノ精神ヲウシロニシテ憑き動かされ自叙伝をしゃべりまくる饒舌の、その、Tristramの天真爛漫振りというか縦横無尽振りは、奔放なようでmetaphorの衝動に支配されている。
「The Life and Opinions of Tristram Shandy,Gentleman」L.Sterne )は、虚構ノ女神ヲウシロニシテ虚構の野心が虚構の気配を消そうとする自叙伝というだけでなく、半開きのドアは、「平行現象」を開く、あの、場所の場所の浮上、あの「ちょうどその頃」に迫るのぞき穴のmetaphorが、metaphorの気配を消す野心の発露である。
しかも、半開きのドアが驚くように呼び醒ます「平行現象」は、何か没交渉のようでいて何か瓜二つであるようにすぐ隣り合いながらも隔絶、平行して、大気を寂漠にするのである。


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