碧空2338 nautilus889(鎮まらない胸騒ぎ)
2338 nautilus889(鎮まらない胸騒ぎ)
一体、強迫的に反覆する列挙の惚恍は、何か暗喩なのだろうか。
大海原に船を乗り出してやがて船は視界から消えるが、望遠鏡でのぞめば船影があらわれ、また見えなくなっても望遠レンズをもっと強力にすればまた船影が戻って来る、しかし、決定的に姿が呑み込まれて消える特異点があって・・・これは大地が球を成すことの子供向けの説明以上の何かを孕んでいて、こうして年を経て、唐突に何かの暗喩ではないかと胸騒ぎがする。
何度ものぞきに戻らないではいない鍵穴の向こうの誰かの顔は、のぞきに戻るごとに膨れ上がっていって終には誰もいなくなる。誰もいないと知って部屋に入るのは、誰もいない部屋を呑み込んだ鏡に吸い込まれるのだし、誰もいない部屋になるまでに(あるいは誰でもなくなるまでに)膨れ上がる、その最終状態まであと0秒の、その0の膨張に咀嚼、嚥下されてしまうのだし、しかも、その最終状態が何度も戻って来るかのように遠ざかるのだ。
こうして、metaphorの気配が消失しかけても、途切れかかると空中から生まれて来るOLD BENの足跡の如くして、トリストラムの胸騒ぎは中世の空に鳴り渡る鐘声の如く鎮まらない。
つまり、即興的再現のために潜伏する形式の、その胸騒ぎが疾しさとなって潜伏する如く、胸騒ぎが列挙やplotの展開となって姿を現わす(従って、姿を消す)のである。
問を償うようにコピーした解が継ぎ継ぎと問に反転するplotの展開の、その胸騒ぎの如く列挙も、諸解が継ぎ継ぎと問に反転して鎮まらない胸騒ぎの衝迫である。


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