Saturday, August 13, 2022

碧空2351 nautilus902(ボヘミア国遠征、僧侶の足跡)

2351 nautilus902(ボヘミア国遠征、僧侶の足跡)  トリストラムの叔父トウビーの部下トリム伍長は、卑近の1712年と巨人族が繁殖していた遥かな世の中間が暴露したボヘミアの国に遠征する。ボヘミアの七つの城の話をするのであるが、それは、偶然の「私」の姦通と神意の種の恋の中間に対応していて、暗喩!である。  「私」が別の誰かになるまでに器官を延長して、築城術を極めた七つの城の種々の堡を攻略する城攻めであるが、火器や装具や身体の入念な手入れはもとより、異性に通ずる道路、隘路や間道や運河、谷や森や沼を狐疑徒渉あるいは強行渡河するのである。  それは、マース川の岸からベルブルグへ、ベルブルグからケルペノルドへ、ケルペノルドからカルザーケンへ、カルザーケンからノイドルフへ、ノイドルフからランデンブルクへ、ランデンブルクからミルデンハイムへ、ミルデンハイムからエルヒンゲンへ、エルヒンゲンからギンゲンへ、ギンゲンからパルメルコッフェンへ、パルメルコッフェンからスケレンブルクへ、ここでモールバラ将軍は要塞を奪ってドナウ川を渡河、さらにレック川を越え、ドイツ帝国の中心部に軍を押し進めて、フライブルク、ホーケンウェルト、シェーネフェルトと突き進み、ついにブレニム、ホッホシュテットの平原に達する如く、漸くにして姿を現わしたボヘミア国は、東はシレジアとモラヴィアに、北はルーサシアと上サクソニー、西はフランコーニア、南はバヴァリアに囲まれていて、さらには季節、風習、言語を突破するのである。  突破といえば、火薬に関しては諸説があって、1380年、カール四世の子ウェンケスラウスの治世下シュワルツという名の僧侶が当時ジェノアと戦っていたヴェネチアの人々に火薬の用法を教えたとか、レオンの司教ドン・ペドロは秘法を伝授したのではないが、トレドを鎮定したアルフォンゾ王の事蹟を記録する中で1343年の海戦やスペインやバーバリーでの城攻めではムーア人もキリスト教徒もこの新兵器を実際に使ったと伝えているし、シュワルツより百五十年も前に修道僧ベイコンは製法をなんと!世間に広開してさえいて、こうして様々に影を落とす僧侶の足跡も何か大いに暗喩じみている。

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