碧空2361 nautilus912(何ノ因果カ!やって来る)
2361 nautilus912(何ノ因果カ!やって来る)
その少女が野の花のように震えていたのは恐怖からでも好奇心からでもなく、「媒体を通さなくてはならない宿命」を体現していて、何をされてもいいというように、その「壁に写る影は」異類を顕わし、つま先が蹄に変じて踵がすくっと伸び上がり、ヒカガミは消え腰を満たして上り詰め、それが、野の花が震えているように、何をされてもいいというように見えるのだ。
これは、悪なのだろうか。悪だとしても、個が種を救済する如く、しかも種が潜伏するようにして個が救済される如く、悪は良心を(良心が疾しさとなって潜伏するようにして)救済する。悪は、贖罪がこれから来るのではなく、贖罪であるように(呪術と比喩と目的の間に)やって来る。
通り魔は、そのようにして(つまり、何ノ因果カ!)やって来るし、鶴女房もやって来る。
少女も(何をされてもいいというように震えて)やって来る。


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