碧空2391 nautilus942(何か、ぞっとする1)
2391 nautilus942(何か、ぞっとする1)
モーカン姉妹はもうこの世の人ではないのだから、その、ふたり並んでいた窓辺(コモリヌ)に石を投げ入れてみたくなるが、何かぞっとする。
もうこの世の人ではなくなってシャムの双子になったモーカン姉妹の暗闇に石を投げ入れて、どのぐらい深いか、音がするか、どんな音か、何か割れる音か跳ねる音か、耳を澄ます。
モーカン姉妹とは何だったのか。そんな総括でいいのか。秋の草むらに踏み込むと跳びはねるバッタのようだ。この世に分け入ると、窓辺にモーカン姉妹はふたり並んでいて、バッタのように先に潜んでいて、思いがけない主張をしたのだ。
それが、後れて来た「私」ということであるし、何か、ぞっとする。


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