碧空2418 nautilus969(本当に嘘みたい!な青い淵)
2418 nautilus969(本当に嘘みたい!な青い淵)
騾馬は、昔は支那より西に限られた。
柑橘の豊麗な地中海の処々には山が岸浜まで迫っていて、冬なお温和な白い浜と山の中腹の白い家並とを結ぶ坂道を、荷を振り分けた驢馬がひねもす往来している。その頃、山向うのローヌの平野には、ミストラルと呼ばれる北風が吹き荒れているという。
本当に嘘みたい!な寂漠は、タイム・スリップと記憶喪失とが出会い、何か知を共にする遠隔感応の気配と何か別にあるかの如き魂の気配とが融合して、大気が青い淵になる。片隅が最新性を鎧って世界の終わりを忘れていられるように藻掻くというのではなく、その、隠沼のような(しかも断崖の如き)片隅には世界の終わりが涌き出している。
この涌出は、自らを打ち消すまでにコピーする連続の切断まであと0秒の、その0の膨張である。タイム・スリップと記憶喪失とが出会う青い淵とは、「LITTLE NURSE」(Mentholatum )の如く全体が部分の振りをする(自らを打ち消すまでにコピーする)自食なのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home