碧空2434 nautilus385(この世の光5 エロヒムの棲処、ゴシックの瘴気)
2434 nautilus385(この世の光5 エロヒムの棲処、ゴシックの瘴気)
二時間もつづいて炎天下でアフリカ大平原を横ぎった後、土人は静かにタアル語で言った。
「長い間、お尋ねしようと思っていたのです。あなたが独りでこのような草原におられ、そして太陽がかように草むらの上を照らすとき、何ものかが話すように思われたことはありませんか。私が言うのは耳で聞こえるものではなしに、あなたが小さく非常に小さく、他の方が非常に大きくなるように思われるものです」
エロヒムの棲処を尋ねて、there are noneの、その「誰もいない」にゴースト(「誰でもない」)がかかる、あるいは貫入するシャムの双子状態と、その何か孕むような二重性の解消との間に振動する混乱が、「The House of Usher」(E.A.Poe )を尋ねては、ゴシックの瘴気を吐くのである。
それは、幽霊ヲ見ツケタノハ「私」デアルノニ、幽霊ハ「私」ヲ探シテイルヨウデハナイ、というような吐息である。


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