碧空2435 nautilus386(この世の光6 ゴシックの吐息)
2435 nautilus386(この世の光6 ゴシックの吐息)
幽霊ヲ見ツケタノハ「私」デアルノニ、幽霊ハ「私」ヲ探シテイルヨウデハナイ、というようなゴシックの吐息は、the House of Usherの裂目(barely-discernible fissure)を通して個と種の中間の暗示や分節を試みているが、この中間を把握する吐息は知覚ではなく、模写発作である。
二時間もつづいて炎天下でアフリカ大平原を横ぎった後、土人は静かにタアル語で言った。
「長い間、お尋ねしようと思っていたのです。あなたが独りでこのような草原におられ、そして太陽がかように草むらの上を照らすとき、何ものかが話すように思われたことはありませんか。私が言うのは耳で聞こえるものではなしに、あなたが小さく非常に小さく、他の方が非常に大きくなるように思われるものです」
gothicとは、奥深く分け入って、エロヒムの棲処を尋ねるような異常接近や位置異常といった越境の息吹である。その、幽霊ヲ見ツケタノハ「私」デアルノニ、幽霊ハ「私」ヲ探シテイルヨウデハナイ、というような吐息は受難であるが、その不思議な喪失は救済と区別がつかない。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home