碧空1462 nautilus413(infernal twoness3)
1462 nautilus413(infernal twoness3)
自乗すると-1になるノイズ(妹Madeline)を発見したのは「私」であるのに、この幽霊は「私」を探しているようではない、といった不思議な焦燥と嫉妬はゴシック的であるが、兄Roderick(自乗すると1になるノイズ)と妹Madeline(自乗すると-1になるノイズ)とが死体と引き換えに解離するミステリからは、焦燥と嫉妬が記憶喪失の如く揮発する。
しかし、この幽霊は死体と引き換えにならない。ゴシックとミステリの間に、独白的対話と推理の間に宙吊りになっていて、不思議な焦燥と嫉妬が消失しないでいるのが何だか分からないし、誰もいない部屋を呑み込んだ鏡が破裂するのでもない。
自乗すると1になるノイズが鏡の前に出ると、自乗すると-1になるノイズの前に出てしまうかの如くであるのは、自乗すると-1になるノイズが場所だからである。しかし瓜二つの妹Madelineは、カタレプシーを鎧っても鏡にはならない。
there are noneに潜むinfernal twonessは、後れて来る「私」に猛威を振るうまであと0秒の、その0の膨張である。


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