碧空1506 nautilus457(恐怖の麻痺)
1506 nautilus457(恐怖の麻痺)
疫病の如く人の姿をして伝染する偶然の個や悪や偽といった症状が異性の姿をとって潜伏するOLD NICKの誘惑、世界の終わりまであと0秒の、その0の膨張は、恐怖を麻痺させる。半ば隠れなく半ば暴かれないからである。
聖アントワーヌの隠遁は、隠れなさと暴かれなさの中間、世界の終わりと世界の広がりの中間であるが、その、雌雄異体の気配を打ち消すまでにコピーして歪んだ密閉空間を、聖アントワーヌは自在に透過するのでも幽閉されているのでもなく、犯人になるまであと0秒の、その0の膨張である。それが恐怖の麻痺であるのは、とっくに贖罪なのにいつまでも贖罪が始まらない誘惑なのである。
それは、迫害は三日前から止んでいる!とでもいうような、不思議な気配である。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home