Wednesday, February 15, 2023

碧空1536 nautilus487(碧空の如く誰のものでもない)

1536 nautilus487(碧空の如く誰のものでもない)  片隅が世界の終わりであるまでにあと0秒の、その0の膨張である精アントワーヌの隠遁は、片隅を照らして何ものかが話すような「私」の覚醒であるが、自由や孤独とは何かまるで違って「私」を疑う。種を打ち消すまでにコピーした「私」をun-copy した種の貫入なのである。  この「私」の危機は、異性を排除してもレオナルドの洞窟の遠近法の如き母性の襞や波紋や渦を躱せない。洞窟の遠近法で消失するのは雌雄異体の気配であるが、幽霊船独身号の眠気の如く覆う母性は一体始まりなのか、終わりなのか。  この洞窟の奥行は、後れて来る「私」がのぞき込む効果なのではなく、遠近法の失効である。この洞窟の襞や波紋や渦は空腹や旅愁ではなく、片隅を照らして何ものかが話すような「私」の覚醒であるのに、「私」の危機、私的なものは揮発して碧空の如く誰のものでもない。

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