碧空1581 nautilus532(扉も開かれないのに誰かが入って来る!)
1581 nautilus532(扉も開かれないのに誰かが入って来る!)
twice-toldの状況―身代わりは、Nietzcheを襲ったように、月姫は一体なのにエンノイヤ、シゲー、バルベロ、プルゥニコス、ヘレーナ、ルクレティヤ、ダリラとも呼ばれて、一体の種の如くのたうち、汎時制的である。つまり、存在し過ぎるのでもあれば存在し足りないのでもあるし、種に矛盾しない範囲で歪んだ悪でもあれば種と斜めに隔てられた偽りでもある。顕在的なものはどこまでも擬態なのである。
これは、聖アントワーヌに現れた「私」を襲う危機ではあるが、奇蹟の如き虚飾ではないし、奇蹟を起こしたいのでもない。
「聖アントワーヌの誘惑」(G.Flaubert)は、大地震が襲ったように、Nietzcheを襲ったように、扉も開かれないのに誰かが入って来る!というようだ。


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