碧空1615 nautilus566(光速に達する)
1615 nautilus566(光速に達する)
フレデリックは、鎧うが如く貞淑なアルヌー夫人や、アルヌーが主なパトロンであるが他にも言い寄って来る男たちの飾りの如く振る舞うロザネットを、どちらもアルヌーのお下がりでしかないが欲しがる。(「情操教育」G.Flaubert)
恋するとは、何をすることなのか。
身代わりなのに替えが効かなくなるのである。この裂目は光速に達する。それは、恋を眩しく包む光の源泉であるが、他の誰も知らない何事かをのぞき穴からのぞいて知るような秘密の独占もまるで光速に達するかのようにタイム・スリップして(本当の持ち主の異常接近に)光り出す。この光は処女性の再生である。そもそも、偶然と約束の中間は処女性と姦通性の区別をおかす。
しかし、恋着や色事は、言葉が介入する如く、身代わりなのに替えが効かない裂目を忘れさせる、恋の残滓である。それは、恋するとは何をすることなのか知らないが、嫉妬を通して本当の持ち主の異常接近(光速)に連れ戻される。


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