碧空1849 nautilus600(ちょうど十一時半の鐘が大聖堂で鳴った)
1849 nautilus600(ちょうど十一時半の鐘が大聖堂で鳴った)
ちょうど十一時半の鐘が大聖堂で鳴った!
タイム・スリップして場面が変わり、まるでもっと真実!というようになる。「私」は他の誰かと(ボヴァリー夫人と)間違えられているのであるが、まるでもっとボヴァリー夫人!であるので、ボヴァリー夫人は仮面であるが肉づきなのだ。
誰かの吐息がしきりに頬にかかる!
このボヴァリー夫人の情景からレオンが去って、扉はまだ閉まっている!ロドルフも去って扉はもう閉まっている!レオンがボヴァリー夫人の情景にまた登場するが、扉はまた閉まっている!
雌雄の間の壁を崩してボヴァリー夫人を襲う光速とは、どの異性も身代わりに過ぎないのに替えが効かないまでにこの世のものになる、すなわち、この世のものではなくなるゴシックである。幽霊を見つけたのは「私」なのに、幽霊は「私」を探しているようではないのである。


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