碧空1880 nautilus631(カインが静かなタアル語を話す!)
1880 nautilus631(カインが静かなタアル語を話す!)
カインとアベルを隔てる深淵、交換不能にする絶対の差異に触れるのは、扉は閉まっていた!というようであるが、その閉ざされた扉へ出て、誰かの吐息がしきりに頬にかかるのは、平等が襲うのである。
二時間もつづいて炎天下でアフリカ大平原を横ぎった後、土人は静かにタアル語で言った。
「長い間、お尋ねしようと思っていたのです。あなたが独りでこのような草原におられ、そして太陽がかように草むらの上を照らすとき、何ものかが話すように思われたことはありませんか。私が言うのは耳で聞こえるものではなしに、あなたが小さく非常に小さく、他の方が非常に大きくなるように思われるものです」
こうして、炎天下を横切るカインが静かなタアル語を話す!しかも声はどこか筒抜けに炎天下のアフリカほども大きい。


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