碧空1920 nautilus671(時間の不安、場所の解消)
1920 nautilus671(時間の不安、場所の解消)
街角を曲がり折れて卒然と落下する、あの、何か終わっているような時間の不安は、どこから別の空なのか分からないライ麦畑の中を通る国境に吸い込まれたのである。楕円の岩が浮かんでいてよろめきを誘うのは、時間の不安の断面である。
何か終わっているような時間の不安は、何か出来事が終わっているのではなく何か時間が終わっているのではないかと疑わしいのである。街角を折れた偶然の情景に面して、潜伏しているはずの場所に面してしまう(従って場所の解消に面してしまう)タイム・スリップの衝撃である。
場所の解消は、崖下の、烏瓜がぶら下がった木漏れ日の袋地に雀の宿が現れるような無意識の露頭である。


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