碧空1942 nautilus693(認識の危機13)
1942 nautilus693(認識の危機13)
街角を曲がり折れると卒然と見知らぬ(しかし見たことのある)街並みが隠沼の如く現れる、あの、落下は、「私」とのぞき穴の区別がおかされて、誰かの吐息が頬にかかるのである。「私」は後れて来る「私」ではなく、場所となって漂う。誰かの吐息は、その変態の気配である。
突如として十月の大根畑が、死体遺棄かあるいは殺害の現場に変脱する。大根畑を踏み越して死体遺棄かあるいは殺害の現場に出ることは街角を曲がり折れてタイム・スリップする如く、死体遺棄かあるいは殺害の現場が隠沼の如く現れて、まるでもっと真実!なのである。秘密を告白して他の誰かのことにする魔術的転移であるが、何かが起こるとすれば、それは、♀のコブラが♂のコブラを呑み込んでいって♂のコブラになるまであと0秒の、その0の膨張である。


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