碧空1944 nautilus695(認識の危機15)
1944 nautilus695(認識の危機15)
EROSの秘密を尋ねて、Venus の姦通の現場に出てしまう。EROSが秘密を告解して、他の誰かのことに、母の密通に、魔術的に転移するのである。姦通するVenus が鏡をのぞき込めば映っているのは、これから誕生するはずのEROSと天空の揚力なのである。
この、解離しないmetamorphosis の変形は、EROSが母を通して密通を告解して他の誰かのことになる、というような解離(魔術的転移)である。
「うなぎ」(今村昌平監督)はさらに変形して、EROSが母の亭主の頭を伝声管にして、盗まれた手紙となって密通を告解するが、他の誰かのことになって免罪になるというより、母の亭主を通して母に罪と罰が移転する。この、女房が首を打たれる図、あるいは折檻の図は、EROSの、その、「私」であることの秘密と姦通を同じと見なすcategoryである。姦通は媒体性(狐憑き)を打ち消すまでにコピーする憧憬であるが、その憧憬がun-copy する図なのである。


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