Wednesday, October 25, 2023

碧空2984 nautilus1327(魔術的変態のun-copy)

2984 nautilus1327(魔術的変態のun-copy)  水鏡をのぞき込むECHOがアナタガ好キ!と叫んでいるのに口から飛び出すオマエハ誰ダ!は、打ち消されて潜伏した種の声である。  狐の息がかかった木の葉がヤマブキ色に凛と音を立てて輝くように、ECHOがのぞき込む鏡像は突然光ってアナタガ好キ!と見初めるような特殊な嗜好が迸る。逆せ上がったそれは、オマエハ誰ダ!というような見知らぬ(しかも約束の)、初めてなのに何か知っている、漠とした疾しさに抱き竦められている。  木の葉が小判にあこがれるのではなく、小判が木の葉を打ち消すまでにコピーする憧憬であるから、この魔術的変態のun-copy は、狐の息のかかった木の葉にノスタルジーがかかるのである。同じようにして、既視感あるいはレプリカの気配は、平凡な日常の片隅が何も変わっていないのに取り替えられてしまっている憧憬であるから、そのun-copy は、誰かの吐息のかかった片隅にノスタルジーがかかるのである。  逆せあがって突然ほとばしる嗜好のun-copy は、誰かの魔術的な息のかかった鏡像に何か疾しさがかかるのであるが、ノスタルジーと区別がつかない。

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