Friday, December 01, 2023

碧空3021 nautilus1364(「金閣寺」を隠す秘密の試み)

3021 nautilus1364(「金閣寺」を隠す秘密の試み)  金閣寺炎上が「美に嫉妬した」からというのは本当だろうか。本当に、美貌に嫉妬して硫酸を顔に掛けるというようなことなのだろうか。  金閣寺が本当の持ち主の異常接近に光り出したのであれば、その美の独占は侵せない。しかし、本当の持ち主は独りなのだろうか。独占のはずなのに独占を疑うのは、嫉妬である。まるでもっと本当の持ち主!でなければならないかのように比較が侵入するのは嫉妬であるが、それはまるで、美に階級や序列がある、とでもいうようで美を脅かす。  ところで、再建された金閣寺はコピーである。この第二の金閣寺も本当の持ち主の異常接近に光り出すだろうが、それもコピーなのだろうか。  そうではなく、第一の金閣寺も第二の金閣寺も、日々移ろう金閣寺も、いつも新しい問となって蘇生し、金閣寺を尋ねて光速に到達するような異常接近とは、問と解が解離しないのである。その光は、遠くして近い裂目から放射するがB氏のアウラなのではなく、種と個が解離しない中間に被曝するのである。  しかも養賢の場合、それは、じわじわ追い詰めるように母堂の要請が渦巻く無意識と、その無意識を映し出す症状との中間にも被曝する。その、二重に魔術的な症状としての「金閣寺」に火を放って焼失を図る解放の試みは、鏡をのぞき込むが鏡像が誰であるかを悟れないチンパンジーがまるで誰かに隠すところを見られてはならない!とでもいうように鏡を隠して、その、魔術的なphenomenonをなかったことにする秘密の試みの如くである。  養賢の場合、吃りを知られてはならないように「金閣寺」を見られてはならない!

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