碧空3042 nautilus1385(「私」と物質)
3042 nautilus1385(「私」と物質)
「私」と物質は、自然を打ち消すまでにコピーする憧憬の二態である。自然は場所となって潜伏して、後れて来る「私」の遠近法に包まれて物質はどうでもよいのではない。すなわち、出来事なのである。
精神分析やミステリが物語としての科学を打ち消すまでにコピーする憧憬であるように、物質は命令としての(種の夢としての)科学にあこがれているが、種の夢は姿を現わすために物質となって姿を消すのである。それは、夢の中ではぼんやりしていて読めなかった手紙が目覚めると頑固に、取り消しようもなく手元に届いている、というふうな次元跳躍である。
そんなふうに「私」と物質は、打ち寄せる敷浪の如き種の夢の変脱である。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home