Wednesday, December 27, 2023

碧空3047 nautilus1390(Jesus Christと呼ばれるfugue)

3047 nautilus1390(Jesus Christと呼ばれるfugue)  「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」  巡回牧師アンスル・ボルンの2ヶ月に亙る夢遊病の如き失踪(fugue )は、アンスル・ボルンを出来事にする場所となって潜伏する無意識の気配を消せない。アンスル・ボルンをアンスル・ボルン以上にするのである。アンスル・ボルンが失踪するのはアンスル・ボルンを尋ねる遡上であるが、魔法にかかった白鳥のようにA.J.Brown を物質以上にする。A.J.Brown はまるで意図!あるいはゴーストの如く意味がかかる出来事であって、A.J.Brown の場所となって潜伏するアンスル・ボルンの気配と一つに於いて、地上のアンスル・ボルン以上のまるでもっと根底!の気配が消せないのである。アンスル・ボルンとA.J.Brown は解離するのではなく、解離しないのである。  Jesus Christと呼ばれる出来事はこんなふうにいきなりのfugue であり、その目撃は「私」でなくなるように「私」になる(あるいは、「私」になるために他の誰かになる)fugue の衝撃を吸収しようとする発作的な偽覚醒なのである。

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